このページでは、ちょっとだけ鷹のお洗濯の方法について書こうかと思います。鷹は基本的にカネコ系のお洋服は全部お家で洗っています。

　鷹は、主に曇りの日にお洗濯をします。
　鷹的お洗濯日和は、日は少し翳っていて、風が少しだけあって、からっとした日。
　・・・なかなかないかもしれませんね(^^;。

　お洗濯は最初のひと手間が肝心。それがあるのとないのとでは、仕上がりがやっぱり違います。
　一番面倒なのは白のペチコート。
　裾はどうしても地面に擦ってしまったりして汚れてしまうし、白は特に目立つので、洗濯石鹸を使って裾の裏をぐるっと一周もみ洗いします。
　ブラウス、ワンピース等は特に汚れが気になる時はそこだけもみ洗い、後は衿、袖口などに「プレケア」を塗って、少しもんでおきます。
　靴下は、汚れている所だけ洗濯石鹸を使って少しもみ洗いしておくと結構綺麗になります。

　特に汚れが気になる白物については、お湯を使う事もあります。
　大体４０度までなら生地が傷みにくいらしいです。洗濯表示にもそう書いてあるし。

　お湯を使うのは、洗剤の効果が良く出るから。（と、「ためしてガッテン」か何かで言っていました。）
　少し話は変わりますが、台所の油汚れとかを取るにも洗剤を温めると汚れがよく落ちるらしいですよ。
　黄ばんでしまった白物とかなら、漬け置き洗いする事もあります。
　少し水（お湯）の量を少なめにしておいて、その中に洗う物を漬けます。つまり洗剤の濃度が普通より濃い状態でしばらく置いておくのです。そしてその後、水（お湯）を足して規定の濃度にして洗います。

　ただし、色物にはこれはしません。洗濯表示にも書いてありますが、色物は漬け置き禁止ですし。

　洗剤は、蛍光増白剤の入っていない物を使います。いわゆる「おしゃれ着洗い用洗剤」です。
　これは白物でも同じ事です。
　よっぽど黄ばんでしまって手におえない時とかは別かもしれませんが、カネコ系の白物は蛍光の白ではない微妙な色なので、普通の洗剤を使っていると他のアイテムと色の差が出てしまいます。

　基本的に、色の濃い物と、色の薄い物や白物は一緒には洗いません。
　色移りがまったくないとは言えないからです。

　洗剤は、必ずお洋服よりも先に入れます。以前、お洋服を入れてから洗剤を入れて、うっかり（おそらくほぼ直接あたったのだと思われるのだけど）一部色ぬけしてしまった事があるからです。
　後は洗濯ネットに入れて、洗濯機の「手洗いコース」で洗うだけ。モチーフ付靴下は、下着用の水に浮くネットを使っています。
　気が向くと、ライオンの「衣類のあとケア・トリートメント」を使う事もあります。

　「あとケア」は、棉ローンにはあまり効かない気がします。
　ただ、布地に少しハリが出るので、使う価値はあるかもしれないな、と思います。
　布地が厚い方がしわ取り効果があるみたいです。だからワンピース等には結構効果があるかも。

　カットソーや靴下などについては、この後「柔軟仕上げ剤」を使います。

　洗濯機が止まったら、すぐに干します。
　ざっと振ってからハンガーに掛けて、型を整えたり、シワを伸ばしたりする作業に入ります。

　全体的なシワについては、普通の洗濯物と同じ様に引っ張ったり叩いたりするだけです。普通の洗濯と比べて水が切れていないので、乾く間に布地の重さで結構伸びますし。

　後は、目立つトコロを重点的に形を整えます。
　一番目立つのは衿と前立てですが、それは通常のお洗濯と同じ方法でシワを伸ばすだけ。カネコ系で目立つトコロと言えばやっぱりリボンとフリル、ピンタックですよね(^^)。

　リボンの場合は輪になっているところに指を入れて引っぱって、その他のところのシワも引っ張って形を整えれば大体平気。衿のトコロにリボンが付いている場合なら、リボンの中側と衿の中側を洗濯ばさみでとめて乾かせば形も綺麗に乾きます。
　洗濯ばさみがとめられないところで、どうしてもリボンの形が気になるのなら脱脂綿を詰めて乾かすといいという話も聞いた事がありますが、ワタシは楊枝を使う事があります。

　綿ローンのボウタイプのリボンは、ついている場所によっては本当にくたっとなってしまうので、結び目の所に楊枝を通すのです。参考画像はこちら。
　結構効果があると思いますよ。勿論ボウタイプのリボンでなくても効果ありです。
　ただ、濡れている布地は普通の状態よりも傷みやすいと思うので、試す場合はくれぐれも気をつけてくださいね。

　ピコフリルについては、指で摘んで引っ張れば大丈夫。
　ペチコート等のフリルの多いものは、全部の段、１周全部そんな事をしていたら死にそうになってしまうので、よれている所だけとか、前の方だけ伸ばしておけばいいでしょう。

　飾りで付いている幅の狭い棉レースについては洗濯するとぐしゃっとなってしまうので、指ではさんで伸ばしています。あんまり引っ張ると、繰り返す内に弱くなって切れてしまう事もあると思うので、はさんで伸ばす程度でいいのではないかと。

　フランスレースについては・・・付いているアイテムがほとんどないので、ちょっと判らないです(^^;。

　ピンタックは方向にあわせて引っ張っておけば大丈夫。幅の広いタックについては、裏に手を入れて、表からなでて同じ方向に倒しておきます。

　時々見られるピコ穴は、洗うと縮むので方向に合わせて引っ張ります。

　靴下については、全体的な形をかるく整えた後、モチーフが付いている場合はモチーフの形を整えます。ラフィアもどきがついている場合、かるくしごきます。
　ゴムは早く乾かさないと長持ちしないので、ゴムを上にして干します。特に大事な物なら、アイロン台の上に平らに干す事もあります。

　シワを伸ばしたりするのはベランダの物干竿でしています。
　シワを伸ばすのを物干竿でするのは、単に家の中の洗濯紐だと色んな場所を引っ張るのが上手く出来ないからなのですが、その間に少し湿気も抜けます。
　その後は日に当らない様に家の中に干します。紫外線はデリケートなお洋服にも大敵ですからね。で、日が落ちて来た頃に少しだけ外に干します。

　以上です。しまうのは完璧に湿気が抜けてからです。

　特殊な汚れは、もちろん付けてしまった時にすぐ処理するのが大事です。食べ物関係だったら自分の口で吸ってしまうという手もありますね。（もちろん口紅付けてたら出来ないけど(^^;。）
　化粧品関係は、それ専用の物を使うのが意外とよかったりします。鷹は以前、口紅をピコットかがりに付けてしまった時に口紅用のクレンジング液を使って綺麗に落とせた事がありますし、他にも「ビオレふくだけコットン」でファンデの染みが取れた、なんて話も聞きます。
　大事なのは、応急処置をした後は水で叩いておく事。ハンカチ、脱脂綿等を用意して、裏に綺麗な物をあて、表から水で濡らした物で叩くのです。こするのは駄目ですよ。
　大抵の物はお湯の方がよく落ちますが、血液についてはお湯を使うと駄目だそうです。

　けれど油系の汚れは、自宅でのお洗濯に限界があります。特に車系の油は、なかなかうまくは落とせません。
　そんな時こそ、クリーニング屋さんの出番です。

　クリーニング屋さんに持って行くのは、勿論なるべく早く。シミの種類と場所を必ず伝えましょう。シミは時間がたつ程落ちにくくなるし、種類が判らないと余計な薬液を使う事にもなりかねず、最悪の場合、生地の痛みやシミの定着を招く場合もあります。だからこんな時の為に、信用出来るクリーニング屋さんを探しておくのも大事ですね。
　仕上がった物を取りに行ったら、必ずその場でシミが取れているか確認しましょう。もし取れていなくても、「シミ抜きお願いしたんですが」と言えばもう一度やってくれるお店もあります。「これ以上は無理です」と言われてしまう事も勿論ありますが・・・。

　鷹が自宅でお洋服を洗うのは、経費削減の為と、案外トラブルが多い為です。
　クリーニング屋さんに頼もうと思うと結局出しに行くのが面倒だったりして、シミが取れにくくなってしまったり。・・・まあ、鷹がずぼらなだけですね(^^;。
　自分で洗って失敗した時は、諦めも付きますし次への勉強にもなりますが、プロにお金を出して洗ってもらってトラブルがあったのではちょっと諦め切れないし、自分の役にはなかなか立てられないですからね。

　そう言えば昔よく使っていたクリーニング屋さんが教えてくれたのですが、「汚れによっては家庭で洗った方がよく取れる事もある、制服とかは家で洗ってからクリーニングに出すと本当に綺麗になる」そうです。鷹が最後に着ていた制服は、ピンクっぽいパープルだったので実際そうしていました。事務服は結構汚くなりますからね〜。

　ちなみにアイロンは掛けません。
　その昔金子先生が「アイロンは掛けない」とおっしゃっていたそうですし、風合いだと思っているのもありますし。結構シワって着ている内に伸びるんですよね。要は湿気と体温で、軽くスチームアイロンを掛ける様なモンですから(^^;。

　気を付けている事と言えば、上下セットになっている物やいくつかアイテムのある物については一緒に洗う事くらいでしょうか。
　別々に洗っていると、長い間には微妙に色に差が出たりしてしまう事もありますよね。

　少しは参考になるでしょうか？
　勿論、このページの通りにやるのが正しいという事ではありません。
　洗濯表示に乗っ取って、各自の責任でやるのがお洗濯の正しい方法なのではないかと鷹は思っています。

　自分の、大切なお洋服だから、人任せになんて出来ないよね。

1999/07/21
2001/02/22・加筆