順番は逆になってしまいましたが、この写真の犬が鷹の実家の先住犬・ガクでございます。

　ガクは鷹が社会人になってから、クリーニング屋さんから貰われて来た犬です。黒い子犬と茶色い子犬、２匹で捨てられていたのを外国人夫婦が拾い、貰い手を探す為にクリーニング屋さんに預けられていたのでした。
　結局黒い方はそのままクリーニング屋さんに留まり、茶色い方が鷹の家へと貰われて来たのです。

　子犬の頃のガクは両耳が垂れていて、それはそれはとても可愛らしい子犬でした。外国人夫婦はそんな子犬を「テディ」と呼んでいたらしいのですが、さすがにそれは気恥ずかしくて「ガク」という名前をつけました。
　「ガク」は本当は「岳」と書きます。カヌーの野田さんの愛犬からいただいた名前なのでした。父は山登りが好きで、ハイキングくらいにならよくガクを連れて行っています。だからぴったりの名前だったのかもしれませんね。

　ガクは水が嫌いな犬です。犬にも個体差があって、ガクの前に家にいたコロという犬は水が大好きで、川に連れて行くとじゃぶじゃぶ泳ぐのがきまりだったし、その前のシロはやっぱり水が嫌いな様でした。
　ガクが小さい頃に、父がホースで水をかけてからかって遊んだのがいけなかったのだと思っていたのですが、その後、クリーニング屋さんに残った黒い方も水が嫌いなのが判りました。
　彼らは雨の日に河原で見付かったそうです。
　もしかして何か嫌な目にあったのかもしれません。

　ガクは左前足以外の足の爪先が白い以外は、特に特徴のない犬です。大きさは中くらい。
　写真を撮ろうとするといつも、遊んでもらおうと伸び上がるのでなんだかキツネみたいな写真しか撮れなかったのですが、やっとちゃんと犬に見える写真が撮れました。寒いのでぼんやりしていたのかもしれませんね。

　鷹の実家の番犬として、結構頑張っているガク。
　門柱には「猛犬注意」のプラスチックのカードが貼ってありますが、「猛」の部分の上から「犬」シールが貼ってあるので「犬犬注意」になってしまっています。
　ずっと長生きしてほしいなあ、ガク。両親の足腰の為にもね。

2000/01/20